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床暖房でも施工できる!フロアコーティング別の耐熱温度を比較
空気を汚さずに部屋をふんわり温めてくれる床暖房は、寒い季節を快適に過ごすのに欠かせない暖房器具の一つです。
小さなお子さんやペットのいる家庭では、床暖房の優しい温もりに触れたくて、直にフローリングに寝そべることも多いのではないでしょうか。直接床に触れるので、いつも清潔を保ちたいですよね。
床の清潔を保つために、毎日1時間かけて床掃除をするのはとても大変です。フロアコーティングを施せば、毎日のお手入れが簡単になり、フローリングの美しさも保つことができるのでベストです。
ですが、床暖房の上からフロアコーティングを施しても大丈夫なのでしょうか。
フロアコーティングと床暖房を組み合わせることによって、お互いの機能に影響を与えることがないのか、施工するにあたって失敗しないポイントなどを解説します。
床暖房でもフロアコーティングができる!
床暖房は床から熱が発せられて、部屋全体を温めていく構造です。熱が発せられる床面に直接コーティングをするフロアコーティングが「熱で柔らかくなる」「床暖房の効きが悪くなる」などの不具合が出ないか心配ですよね。
フロアコーティング剤のほとんどは耐熱性に優れ、温度変化にも対応しているので、安心して床暖房のフローリングに施工できます。
|フロアコーティングの床暖房への影響
床暖房のフローリングは床面の下から熱が発せられるため、表面はとても乾燥しやすくなります。フローリングは乾燥すると劣化が進むので、むしろ何もしていないと傷みやすいのです。
フロアコーティングを施すことでフローリングを乾燥から守るので、フロアコーティングと床暖房の組み合わせは、お互いにとってメリットがあります。
ほとんどのフロアコーティング剤は床暖房の温度に対応しているため、コーティングが剥がれやすくなったり、変色してしまったりといった悪影響はありません。
【種類別】フロアコーティング剤の耐熱温度と特徴
床暖房の種類は、大きく分けて2タイプあります。
電熱線や蓄熱体に通電させて発熱する「電気ヒーター式」と外部の湯沸かし器で温水を作り、床下の配管で循環させる「温水式」です。
どちらのタイプの床暖房でも、表面の温度は25度〜30度、高温になっても35度程度となっています。従って、コーティング剤の耐熱温度も40度以上のものなら、床暖房に適したフロアコーティングだといえるでしょう。
種類が豊富なフロアコーティングですが、代表的な5種類について詳しく紹介します。
・ガラスコーティング
・UVコーティング
・アクリルコーティング
・ウレタンコーティング
・シリコンコーティング
それぞれのコーティング剤の耐熱温度と、知っておくべき特徴を比較しやすいように表にしました。
|フロアコーティング剤の耐熱温度と特徴
種類 |
耐熱温度 |
特徴 |
ガラスコーティング | およそ1200度まで | ・光沢仕上げ、マット仕上げを選択可能 ・特に耐熱性が高く、湿気や水にも強いためキッチンまわりにおすすめ |
UVコーティング | およそ200度まで | ・光沢の持続性が高い ・摩擦、熱に強く耐久性もある ・滑りにくいため高齢者やお子様、ペットがいるご家庭におすすめ |
アクリルコーティング | およそ150度まで | ・床の保護よりツヤ出し目的におすすめ ・他と比較すると耐久性は劣る |
ウレタンコーティング | およそ70度まで | ・ツヤの強度を選べる ・耐水性はあるが、洗剤や湿度変化の影響を受けやすい |
シリコンコーティング | およそ400度まで | ・ナチュラルな光沢が出る ・ホコリが舞い上がりにくくなるため、ハウスダスト対策になる ・温度変化による劣化が少ない |
表にある通り、どのコーティング剤も床暖房に対する耐熱温度はクリアしているので安心です。
ただし、フロアコーティング剤自体の耐久年数については7年〜30年と幅が広いため、施工業者にあなたにあったコーティング剤を相談してみると良いでしょう。
|複数の業者と相談してコーティング剤を選ぼう
どのタイプのフロアコーティングを選ぶかは、施工したい部屋の場所や家庭の状況、予算によっても変わります。
「専門的な知識が豊富」「新しい情報に敏感」「経験豊富で技術力が高い」など、施工業者によって得意分野が異なります。コーティング剤の種類が豊富な業者なら、より多くの中から選ぶことができます。
コーティング剤は種類によって、光沢感や使用感が変化します。打ち合わせの段階でどういった仕上がりを希望しているかを、施工業者にしっかり伝えましょう。フロアコーティングの種類によって変わる耐久年数も考慮しながら慎重に選ぶことが大切です。
フロアコーティングで失敗しないポイント
フロアコーティングの失敗例として、コーティング剤の塗りムラがあった場合、早期に劣化が進み、剥がれてきます。
フロアコーティングで失敗しないために、押さえておきたいポイントを挙げました。
・フロアコーティングを専門にしている業者に依頼する
・施工例などをチェックし、実績のある業者を選ぶようにする
・複数の業者をピックアップして比較検討する
業者に依頼してしまう前にしっかりと確認して、トラブルを避けましょう。
|専門業者に頼む
「DIYが得意だから」「節約のために自分でやろう」と考え、自分で施工するのは危険です。
フロアコーティング剤はホームセンターやネット通販でも簡単に手に入ります。しかし、美しく長持ちさせたいのならやはりプロに任せるほうが良いでしょう。
もちろんプロといっても、フロアコーティングを専門にしている業者が安心です。最近は別事業の副業として、フロアコーティングの施工もやっている会社も増えてきているので気をつけましょう。
|実績のある業者を選ぶ
業者を選ぶときは、実績のある会社が安心です。会社のホームページで紹介されている施工例などを見るとわかりやすいでしょう。あなたの希望するイメージに近い仕事をしている業者だと、話が進めやすいですね。
さらに会社の得意な分野や方向性を知るために、チェックしておくと良いポイントを以下に挙げました。
・業者のホームページをチェックして会社の考え方やサービス内容、特徴
・扱っているコーティング剤の種類が豊富、施工の流れの説明
・扱うコーティング剤の安全性や耐久保証に対する意識と取り入れている制度
・アフターフォローの詳しい内容
・施工会社に対するレビューや口コミをチェックする
以上のような内容を確認し、優良な業者を見つけるための参考にしてください。
|複数の業者を比較する
ついやってしまうのは、探すのが面倒だからと一社だけ見つけて、施工依頼への話を進めてしまうことです。広い視野を持つためにも、複数のフロアコーティング業者を見つけて比較することをおすすめします。
金額的な面だけでなく、一社だけとの話では気がつかなかったサービスや保証の内容などが、比較することによってわかりやすく浮かび上がってくるからです。
まとめ
ほとんどのコーティング剤は床暖房に対応した耐熱性を持っているので、安心してフロアコーティングを施せます。あとはあなたの好みや安全性、耐久年数、予算などで選んでいきましょう。
ただし、フロアコーティングは失敗するとやり直しが難しいので、補償やアフターフォローの手厚い優良な業者を選びましょう。
エブリエなら複数の業者へ一括見積が可能です。多数の業者が地域別にまとめられていて、口コミなどの情報も豊富。さまざまな角度から比較できますので、ぜひ活用してください。