フロアコーティングとワックスを比較！違いやメリット・デメリット

フロアコーティングとワックスは、両方ともに「フローリングを美しく見せる」という役割を持っています。
一見どちらを使っても同じという印象を持つ方もいらっしゃることでしょう。
今回はフロアコーティングとワックスどちらを施工するかお悩みの方向けに、二つの異なる点についてまとめています。
それぞれのフローリングケア方法を知って、どちらが合うか比較してみてください。

フロアコーティングのメリット・デメリット

フロアコーティングのメリット・デメリットは次の通りです。

｜メリット

フロアコーティングの代表的なメリットは、

・フローリングに傷が付きにくい
・掃除が楽になる
・メンテナンスの手間が少ない

などが挙げられます。詳しい内容は次の通りです。

フロアコーティングはコーティング剤の塗膜によって傷や汚れが付きにくく、綺麗な状態を長く保てます。
特にUV効果のあるコーティング剤は日焼けによる変色を抑制することができます。
塗膜効果は耐水性にも優れているため、万が一ジュースをこぼしてしまった場合や水拭きを行う際も安心です。
フローリングの傷が付きにくくなるため、補修をする回数も減り、メンテナンスの手間が省けるのも特徴的です。

｜デメリット

フロアコーティングの代表的なデメリットは、

・コストがかかる
・やり直しができない
・施工時にプロの技術が必要

などが挙げられます。詳しい内容は次の通りです。

フロアコーティングはワックスと比較して費用が高く、施工面積が広ければ広いほど費用が嵩みます。そしてフロアコーティングは一度施工すると剥離除去ができないため、施工後に「元の状態に戻したい」という場合はフローリングを全面張り替えることになります。
また、近年はご自身でフロアコーティングを行う方もいらっしゃいますが、一般的にはプロの技術が必要になります。実際に素人とプロの施工では仕上がりが大きく変わります。

ワックスのメリット・デメリット

次にワックスのメリット・デメリットをまとめています。

｜メリット

ワックスの代表的なメリットは、

・リーズナブルにメンテナンスができる
・フローリングを保護できる

などが挙げられます。詳しい内容は次の通りです。

ワックスの特徴はフロアコーティングと比較してリーズナブルに補修ができることです。加えてフロアコーティングよりも作業時間が短いこともメリットのひとつです。
また、ワックスは何度でも塗りなおすことができるため、床の光沢感を復活させられます。

｜デメリット

ワックスの代表的なデメリットは、

・耐久性が低い
・水に弱い

などが挙げられます。詳しい内容は次の通りです。

ワックスは水や熱に弱い傾向にあり、万が一液体をこぼした場合はすぐに拭き取る必要があります。
耐久性が低いので、定期的にワックスの塗りなおしが必要になりますし、トータルの施工費用が高くなる傾向にあります。

フロアコーティングとワックスの価格を比較

フロアコーティングとワックスを比較する上で、もっともシンプルな物差しは、ハウスクリーニング業者などのワックスがけサービスとの単純な価格の比較でしょう。

ワックスがけの費用は、
・１㎡／700〜1000円程度
フロアコーティングの費用は、
・１㎡／2000〜4000円程度
つまり、ワックスがけを２、３度行うと、フロアコーティングが施工できてしまう費用がかかるわけです。

一般に、ワックスがけは３ヶ月に一度の頻度がよいとされますが、その場合であれば１年のうちに、年に一度しか行わないのであっても、３年もしたならば、支出がフロアコーティングの価格に追いついてしまいます。よって持ち家のフローリングのメンテナンスとしては、最初にフロアコーティングを施工してしまった方が、費用対効果にずっとすぐれています。

また、ワックスがけは、その作業時に用いる水がフローリングを傷めるリスクや、家具の移動や硬化するまでの諸々の注意といったわずらわしさが付き物ですが、フロアコーティングはいったん施工してしまえば、これらのデメリットはありません。
そして、いまさら説明が要る事柄ではありませんが、フローリングの保護という目的においても、ワックスとは比較にならない高い性能を発揮します。

市販ワックス・塗料とフロアコーティング業者の違い

フローリングのワックスとフロアコーティングは「フローリングを美しく見せる」という点ではどちらも共通しています。しかし実際はこの二つは全く異なるもの。
ワックスは掃除・艶出しという「メンテナンスの一貫」であることに対して、フロアコーティングは「内装工事の一種」と考えて頂くと分かりやすいでしょう。ワックスは定期的に行うものですが、フロアコーティングは一度の施工で以後のメンテナンスは不要です。

｜ワックス・塗料とフロアコーティングの違い【メンテナンス】

市販のワックス・塗料とフロアコーティングではメンテナンスのしやすさが異なります。先述したようにワックスは定期的なメンテナンスが必要になるのに対して、フロアコーティングは一度施工することで掃除以外のメンテナンスは必要ありません。フロアコーティングを施工することで日々の掃除も今まで以上に楽なものになるため効率的になります。
また、掃除の際も水拭きはもちろん洗剤を使用した掃除も可能となるため、油汚れも簡単に落とせます。お子さんがいるご家庭では「つい床にジュースをこぼしちゃった…」なんてことも多々起こりがちですが、このような汚れも水拭きでサクッと掃除できるのも特徴的です。

｜ワックス・塗料とフロアコーティングの違い【美観】

「床を美しく見せる」という点では好みもあることでしょう。
市販のワックスは自然で光沢があり、フローリングを美しく見せてくれます。加えて部屋の光を均一に跳ね返します。
光沢という点ではフロアコーティングにも言えることで、ワックス以上の艶を出し、常に“掃除したて”のような清潔感を出すことができます。
ただしフロアコーティングは業者によって技術力が異なります。業者に依頼する場合は、必ずその業者の「施工実績」を参考にして依頼しましょう。

｜ワックス・塗料とフロアコーティングの違い【耐久性】

市販のワックスは耐久性が低いことに対して、フロアコーティングは歩行による摩擦や汚れによる耐久性も強い傾向にあります。フロアコーティングなら鋭利な刃物を当てても、簡単にはフローリングに届くことはありません。もちろんフロアコーティングの種類によっても効果は異なりますが、施工業者が行うフロアコーティングは10年を超える耐久性を持っています。
また、フロアコーティングは被膜がフローリングの表面に密着しているので、水分や薬品をフローリングの中に通すことがありません。

｜ワックス・塗料とフロアコーティングの違い【健康面】

市販のワックスには「パウダリング」という物質が含まれています。
この物質空気中に舞う現象があり、アレルギーを引き起こす事例も少なくありません。小さなお子さん・ペットがいるご家庭では気を付けるべきリスクと言っても過言ではありません。
特に猫や犬は床を舐めてしまうこともあるため、気になる部分でしょう。一方でフロアコーティングの薬剤には有害物質が含まれていないため、そうした不安が一切ありません。

｜ワックス・塗料とフロアコーティングの違い【滑りにくさ】

市販のワックスは種類によってツルツルと滑るタイプの商品があります。
フロアコーティングは「光沢が強くなれば滑りやすくなるのでは？」と思う方もいるかもしれませんが、実際は逆です。
施工していないフローリングと比較してフロアコーティングを施工したフローリングではグリップ性が増します。もちろん施工業者の技術力や薬剤によってグリップ力も異なりますが、施工前よりも滑りにくくなります。そのためペットや小さなお子さん、高齢者がいるご家庭でも怪我のリスクを緩和してくれることでしょう。

まとめ

今回はフロアコーティングとワックスどちらを施工するかお悩みの方向けに、二つの異なる点についてまとめました。
フローリング用のワックスとフロアコーティングは共通して床を綺麗に見せる効果があります。しかし実際は耐久年数、機能性、料金が大きく異なります。
料金を比較した場合、ワックスがけでは１㎡／700〜1000円程度。フロアコーティングでは１㎡／2000〜4000円程度となっており、フロアコーティングの方が高く感じられることでしょう。
しかしフロアコーティングの価格には施工時の薬剤、技術料、後の保証も含まれていることを忘れてはいけません。
フロアコーティングは「長期間の耐久性」と「フローリングを美しくする」という特徴があり、トータルで考えると定期的にワックスがけをするよりも費用対効果に優れた選択と言えるでしょう。
定期的にワックスでメンテナンスをされている方はフロアコーティングの施工を視野に入れて検討してみてはいかがでしょうか？

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