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2022.08.10

そのほかの住宅コーティング

キッチン・バスルームのコーティング

目に見えて水を弾くような撥水効果は、これは残念ながら、そう長い期間保つものではありません。
また、最初から混ぜ合わせてあることで、後に挙げる防カビコーティングの効果も併せ持つとする商品も多くあります。

防カビコーティング
その名のとおり、カビが生えることを防ぐコーティングで、キッチンやバスルームの各所はウエスと呼ばれる布や面相筆を使って塗り、シューズボックスやクローゼットは、スプレー缶などを使用して全面に噴霧して施します。
これの効果については体験があり、あるフロアコーティング職人の知人が家を建てた際、施工するすべての場所に半面ずつのみ防カビコーティングを施して実際に観察したことがあり、半年ほどでバスルームの目地部分に、施工していない側の目地にのみカビが生じていました。カビの生えやすさについては、家のつくりのほか、地域の気候や立地などの条件でそれぞれ大幅に異なるものだと思われますが、ていねいに施工したのであれば、防カビコーティングはそれなりの効果を発揮するものだと言ってよいでしょう。

壁・天井のコーティング
壁や天井に無色透明の液剤を塗って表面をコーティングし、汚れの定着や帯電によるホコリの吸いつきを防ぐ施工です。ただし昨今は、壁紙自体の性能が向上・多様化したため、出番がなくなった印象があります。

窓ガラスのフィルム
住宅のガラス面にフィルムを張り、さまざまな効果を付与する、あるいは性能を増す施工です。

特にマンションの高層階については、元から凝ったつくりで高い性能を持つものが珍しくなくなってきており、このフィルム施工を検討する際にはまず、各所の窓ガラスの仕様を一度しっかり確認することが必要です。
また、これだけはフロアコーティング業者から窓ガラスフィルム施工の業者へと、外注に出されることが多く、フィルムそのものが比較的高額であることもあって、ほかと比べるとさほど割引がされません。専門業者に直接依頼してしまった方が、より安く済むことも多いと思います。

大幅割引・タダになる理由
窓ガラスのフィルム張りを除いて、こうした住宅のコーティングは現在、基本的にはフロアコーティングのオマケとして扱われています。一度どこかで見積りを取ったことがあるならばお分かりかと思いますが、簡単に何万も割引きされ、はては無料で提供されることもめずらしくなく、この冗談のような割引の幅は一体何なのか、元からタダ同然の代物なのかと、訝しがられた方も少なくないでしょう。

乾燥を待つ間にこちらのコーティングを施すなど、
反対に、たとえば防カビコーティングだけを注文したとして、その一件の施工のために1日、職人がひとり拘束されることになりますから、フロアコーティング施工とセットであれば無料のものであっても、そう安価にすることはできません。
なので、単品ではそれなりの額にせざるをえず、その価格差もあってか、これらが単品で注文されることも、現実にはほとんどありません。
これらのコーティングがあまりにも気前よく値引きされることには、こうした理由があります。

各社商品、大きな性能差は無い?
私の知るかぎりでは、これらのコーティングの「モノ自体」については、各社でそう大きな差異はありません。加えて、先のとおり原則的にはフロアコーティングのオマケであり、これらを単品で購入するときわめて割高に付くものでもありますから、フロアコーティングの施工を依頼する会社の商品の中から必要に応じたものを選べばよく、これらを別途に、別の会社を探して依頼する甲斐は、まずないと言ってよいでしょう。
ただし、特にキッチンやバスルームのコーティングについては、モノは同じでも、その施工をどれほどていねいに行なうかで、耐久性や効果に大きな差が生じるものでもあります。後述するとおり、いい加減な業者にやらせてしまうとフロアコーティング同様、とんでもない目に合うことになりかねません。

「目に見えない」怖さ
先にも少し挙げましたが、これらのコーティングは施したのかどうかすらも目には見えない代物です。加えて、施工中の家屋には職人以外出入りできないわけですから、極論、実際にはまったく施工していなくとも、そう簡単には分かりません。(モノによっては手触りで判断できるものもあるのですが、それも経験がなければ難しいでしょう)ていねいに施そうとしたならば、細く入り組んだところは面相筆を用いたり、また箇所によっては二層に塗り重ねるなど、相応に手間のかかる仕事になりますが、反対に、手を抜こうと思ったならばいくらでもラクができ、してもそれが露見することは、まずないと言ってよいでしょう。加えて、フロアコーティングとは異なり、これらのコーティングについては保証が付かないケースが多く、後に効果が発揮されなくとも、業者にとって大きなリスクがありません。
これはデタラメな業者にとっては、どこまでもいい加減なことができる絶好の条件であって、タダにしてこれ自体はお金を取れなくても、無料サービスとして添えることでフロアコーティング施工の値段をヨソよりも安く見せ、それで仕事が取れるならば儲け物です。どうせ、実際には何もしてなくとも、お施主さんには分からないのですから。
 これらのコーティングを施すのも、ほとんどの場合はフロアコーティング施工と同じ職人です。フロアコーティング施工に真摯で、たしかな技術を持つ職人であれば、これらのコーティングも同様にていねいに、耐久性の高いものに仕上げてくれるでしょう。つまりはしっかりしたフロアコーティング施工会社を選ぶことが重要で、それはこうしたコーティングのクオリティについても、合せて保証されることにつながるわけです。

〈まとめ〉
フロアコーティング施工を依頼する会社のメニューから、必要なものを選べばよい
ほとんどは「目に見えない」ため、悪質な業者は、どこまでもいい加減ができる
たしかなフロアコーティング施工会社は、こうしたコーティングについても信頼できる

 現時点では、各社でそう大きなモノの違いや性能差はありませんし、元よりオマケですから、選んだフロアコーティング施工会社の商品の中から、必要なものを選べばよいでしょう。
 ただし、モノがそう大きく変わらないだけに、いかにていねいな施工を行うかどうかで、発揮される耐久性に如実に差が生じるものでもあり、商品に目に見えるカタチがなく、現場は閉ざされ人目のない空間であるだけに、悪質な業者にとっては、どこまでも手抜きができる絶好の条件でもあります。
 これらのコーティングは基本的に、フロアコーティング施工を行う職人がいっしょにこなしますから、フロアコーティング会社選びに成功したならば、これらのコーティングの出来についても心配はありません。くりかえし、会社選びこそが、何より重要です。

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