一括見積り
- お役立ち情報
- シリコンコーティングのメリット・デメリット！価格相場や業者の選び方も
お役立ち情報
シリコンコーティングのメリット・デメリット！価格相場や業者の選び方も
フロアコーティングの代表的な種類はシリコンコーティング、ウレタンコーティング、ガラスフロアコーティング、UVフロアコーティングです。その中でもシリコンコーティングは光沢があり滑りにくく耐久性が高いという特徴があるフロアコーティングです。
しかし、フロアコーティングについて知識が少ない方の中には「シリコンコーティングにはどんなメリット・デメリットがあるのか」と疑問に感じられる方もいることでしょう。
そこで今回はシリコンコーティングのメリット・デメリットを解説し、価格相場や業者の選び方についてまとめています。
シリコンコーティングの施工を検討している方は参考にしてみてください。
シリコンコーティングとは？
シリコンコーティングは施工のしやすさと豪華な仕上がりで、かつて広範囲で流行したフロアコーティング。
シリコンコーティングはフロアコーティングの代表的な種類のうちの１つで、その名の通りにシリコン質の被膜を形成することから、一般的にこのように呼称されています。
比較的平易に施工可能かつ、その前後ではっきりと違いがわかる豊かな光沢を持つために、マンションのオプション施工を中心に一時期は多くの地域で流行したフロアコーティングですが、嗜好的に高光沢が以前ほど好まれなくなったことや、その光沢のために傷などの不具合が見つかりやすく、クレームやアフター対応が生じやすい、さらにはその補修自体が難しいといった問題から、現在は主流の座をガラスフロアコーティングやUVコーティングに譲っています。
シリコンコーティングのメリット
シリコン素材を使ったシリコンコーティングには次のようなメリットがあります。
｜光沢で内観をより豪華に見せられる
シリコンコーティングは高い光沢を持つ被膜を形成します。特に濃い色・黒系のフローリングに施した場合は、周囲の風景をよく映す、鏡面のような仕上がりになります。
室内をより豪華に、あるいは真新しい、手入れの良く行き届いた清潔な印象を見る者に与えるフローリング内観に変わります。
｜グリップ性が転倒防止や関節の負担緩和につながる
シリコンコーティングの厚みのある被膜は、ガラスフロアコーティングなど他の種類と比較して、グリップ性(滑りにくさ)がより高く発揮されます。
これによって、転倒による怪我のリスクや歩行時の関節の負担を抑える働きがあるとされ、室内犬などのペットを飼育する場合や、高齢者または家中を駆け回る小さな子どもがいる家庭に好まれます。
｜比較的安価で、費用を抑えることができる
UVコーティングやガラスフロアコーティングなどの他の代表的な種類と比べて、シリコンコーティングの価格は相場的に安価です。フローリング面積が広い住宅であるほどに、相対的に施工にかかる費用を割安に抑えることができます。
｜施工性が優れている
基本的にシリコン塗料は安価で、UVコーティングで使用する照射器のような機材も要らないため、施工原価が非常に安く済みます。
また、コーティング剤としても扱いやすく、塗りやすいとされています。このように、シリコンコーティングは優れた施工性を持っており、これは業者のメリットであって施主には関係が無いようにも思われますが、大きな魅力のひとつであるところの安さは、この特長に由来するものです。
シリコンコーティングのデメリット
次にシリコンコーティングのデメリットを見てみましょう。
｜光沢を好まない場合は不向き
嗜好的に床面の光沢を好まない、フローリング本来の質感を損ねたくないといった場合は、シリコンコーティングの高光沢被膜はマッチしません。
淡い色・白っぽいフローリング材であればそれほど気にならないかも知れませんが、濃い色・黒系の床は施工後、鏡のように周りを映す、高い光沢が表れます。
実際に発揮される光沢の具合は床材および各コーティング、塗布量によっても異なるため、これを確実に把握しておきたい場合は、検討中の業者に実際のフローリング材を送付、シリコンコーティングを施させてから送り返させて確認すると良いでしょう。
｜汚れや傷が目立ちやすい
シリコンコーティングの被膜は光沢が高いために、同じように傷や汚れが付いた場合であっても、低光沢のガラスフロアコーティングなどに比べて、それらの問題がよりはっきりと目に入ってしまいます。
特に足裏の皮脂、つまり足跡がフローリング表面に目立つため、気になる場合は拭き掃除を頻繁に行なうか、裸足で歩かず、スリッパを利用するように習慣付ける必要が生じるでしょう。
また、クイックルワイパーなどに代表される簡易モップに含まれる、吸着剤と呼ばれるゴミを吸い付けるための薬品が付着し、これが床面を白く曇らせてしまうこともままあります。
適切に拭けばすぐに落ちるものですが、この光沢の高さによって、フローリングの掃除・手入れの負荷が少々大きくなる事実は、否めません。
｜補修が難しく、経年劣化の報告が多い
フロアコーティングの補修は基本的に周囲と光沢の度合を合わせて問題個所を目立たなくする方法を採るために、光沢の高いシリコンコーティングは、他の種類と比べてその補修が難しいとされています。
加えて、被膜が厚い上に剥離剤に反応しにくく、剥がしにくいことも、この補修難易度の高さに拍車をかけています。補修が難しい、つまり施工に失敗した際や経年劣化が生じた場合のリスクが相対的に高いことも、シリコンコーティングのデメリットのひとつとして挙げられるでしょう。
また、経験の長い職人の間では、シリコンコーティングは特に「黄変(おうへん)」と呼ばれる、被膜が黄色っぽく変色する経年劣化を起こしやすいとも言われますが、客観的な根拠も統計だったデータが存在するわけでもないため、現在のところ、これは風聞のひとつに過ぎません。
シリコンコーティングの価格相場
シリコンコーティングはUVコーティングやガラスフロアコーティングと比較して低価格に設定されています。
【シリコンコーティングの価格相場】
1㎡／3,000円～ 75㎡(3LDK)／225,000円～ 135㎡(一戸建て)／150,000円～400,,000円
上記はあくまでも価格相場で床の傷み具合や下地処理などで追加料金が発生する場合があります。
また、UVコーティングやガラスコーティングは1㎡辺り3,500円～5,000円が価格相場となっており、シリコンコーティングがリーズナブルであることが分かります。
シリコンコーティング施工業者の選び方
フロアコーティングを施工する上で業者選びは非常に重要なもの。丁寧・親切な良い業者にあたれば期待以上の仕上がりになる反面、悪い業者に依頼してしまうと手抜き施工で残念な結果になってしまうことも考えられます。
シリコンコーティングを施工する際の業者の選び方のポイントは次の通りです。
ポイント1：ホームページの内容を確かめること
→きちんとした業者は独自のホームページがありセールスポイントやサービス内容、施工実績を記載しています。
ポイント2：専門業者からどうかをチェックすること
→シリコンコーティングを含めたコーティングは想像以上に高い技術を要します。業者の中には副業感覚でフロアコーティングを提供している場合もあるので、専門で行っているかどうかをチェックしましょう。
ポイント3：安全性と耐久保証について確認しよう
→フロアコーティングを行う業者の中には長期にわたる耐久保証制度を付加できるケースもあります。保証制度があれば万が一のことがあった場合も安心です。
シリコンコーティングの施工を業者に依頼する際は上記のポイントを事前に確認し、きちんと見極めて依頼をしましょう。
まとめ
今回はシリコンコーティングのメリット・デメリットを解説し、価格相場や業者の選び方についてまとめました。シリコンコーティングは他のコーティングと比較してもリーズナブルで内観を豪華に見せてくれます。さらにグリップ性も高く転倒防止などの機能性も特徴的です。
その反面、光沢を好まない方には不向きであるのも事実です。
フロアコーティングをする上で費用と好み、コーティングの特徴を知って合ったものを選びましょう。