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2022.09.21

UVコーティングのメリット・デメリットは?価格相場も

フロアコーティングと言っても様々な種類があることをご存知でしょうか?

フロアコーティングの種類には大きく分けて「ガラスコーティング」「UVコーティング」「シリコンコーティング」「水性ウレタンコーティング」の4種類があります。

今回はこの中のUVコーティングについて取り上げていきます。

UVコーティングとはどんなコーティングなのか、そしてUVコーティングをおこなうメリットとデメリット、価格についても詳しくご紹介していますので、UVコーティングが気になっている方はぜひ参考にしてみてください。

UVコーティングとは?

フローリング

UVコーティングとは、フロアコーティングの代表的な種類であると同時に「フローリングを保護する」という、本来の目的においてもっとも忠実なコーティング方法とされています。

全4種類の中でも一番効果の高いコーティングの種類となっていますので、検討されている方も少なくないのではないでしょうか。

UVコーティングの最も大きな特徴としては、照射機を用いて紫外線硬化させることで「瞬時に、そして比較にならないほど強固に硬化させる」ことができるという点です。

UVコーティング以外のコーティングでは、硬化させる際に自然乾燥をおこなうのが一般的であるため、膨大な時間を要するとともに、硬化率の低さをはじめ耐久性や滑り止めの能力も低いのがデメリットです。

その点、UVコーティングは施工直後の生活上の利便性が高く、硬化率が高いため耐久性、つまりは「しっかりと床面を守る能力」に優れているというメリットがあります。

こういったUVコーティングの特性から、他とは一線を画した性能をもっていると言えるでしょう。

UVコーティングは数あるフロアコーティングの中で唯一、硬化に紫外線照射機という大型の機材を用いる、群を抜いて大がかりなコーティング方法です。

この資機材費およびそれを扱うための技術料もプラスされるため、施主が買い求める際の価格・単価も相応に高くなっています。

また、極端な物言いをするならば、モップと塗料さえあれば始められる簡単なガラスコーティングなどと異なり、大きな初期投資が必要なためUVコーティング自体を取り扱う業者も比較的少ない現状があります。

よって、価格が安いところを選ぼうにも選択肢がほとんど無いため、UVコーティングを依頼しようと思っても「業者選びが難しい」と感じてしまうケースが多いです。

UVコーティングのメリット

メリットの文字

UVコーティングは他のコーティングに比べて優れた硬化率や耐久性を持ち、フロアコーティングの本来の目的をしっかりと叶えてくれます。

そんなUVコーティングの主なメリットは6つありますので、詳しくみていきましょう。

|最強の保護性能・耐久性

UVコーティングの特徴である、UV硬化による強固で厚い被膜は耐薬品性やグリップ性などの性能を大きく向上させるメリットがあります。

床面保護はもちろん、生活性向上に求められる諸性能のほぼすべてにおいて、全種のフロアコーティングのうちでもっとも高い数値をマークしていると言えるでしょう。

「長く保つ」「フローリングを守る」といった本来の目的に関して、業者問わず過去実績の豊富さから確実性が高く、フロアコーティングの中で最優秀なものがUVコーティングです。

|短時間で元どおりに直せる

UVコーティングは、損ねた被膜を元通りに、しかも短時間で「復元」できる、唯一のフロアコーティングでもあります。

一般的にフロアコーティングの補修は、コーティング剤を塗布するか研磨することで、周囲と光沢を合わせ問題個所を見えにくくする作業です。

そもそもフロアコーティングにかぎらず、「補修」とは元通りに直すのではなく、問題個所を見た目にわからなくする修繕ということになります。

しかし、UVコーティングの場合は補修と言うよりかは「復元」と言うべきで、他の箇所と同じ塗料を塗って照射機で硬化させることにより、他の問題無い部分とまったく同じ被膜に修復されます。

瞬時に硬化するため、作業自体も短時間で完了し、硬化まで気を遣って生活をしなければならないといったストレスもないのはメリットです。

大前提として、ほとんどのフロアコーティングの業者や商品の大部分が数十年単位の保証を付加しており、半ばフロアコーティングサービスの前提となっている実態があります。

加えて施工数年後に不具合が現れる可能性があるといった性質からも、この「不具合が生じた際のリカバリー性・施工の確実性」は非常に重要と言えるでしょう。

こういった点においてUVコーティングは他のコーティング方法と比較して明確に優れています。

|入居後、家具据え置き後の施工も容易

UVコーティングの特性は、紫外線照射による瞬間硬化ですが、この特性により短期間・限られた範囲での施工が可能なのもメリットです。

これがもっとも具体的に活きるのは「今住んでいる家の施工」です。

ガラスやシリコンなどのコーティングは施工に要する時間も長く、また完全に硬化して性能をフル発揮するのは数週間後になりますので、施工にも生活にも少なからず制限・影響を与えてしまいます。

その点、UVコーティングは数秒照射を行なえば完全に硬化し、その時点でもう水にも薬品にも溶解しないため、施工直後からストレスなく生活が可能なのはメリットです。

また、施工自体も家具を置いたままなど、よりフレキシブルに行なえます。

「既に引越しは済んでしまったが、やはりフロアコーティングを施したい」といった場合は、UVコーティングが最適です。

|塩素系の薬品類に、唯一溶けない種類

UVコーティングはフロアコーティングの中で唯一「塩素にも溶けない」種類です。

塩素系の薬品類は家庭内において通常そう頻繁に利用するものではなく、また用いる際には薄く希釈するものであることから、現実的にはそこまで気にするものではないかもしれません。

また、塩素系の薬品類を使うにしても相応の濃度かつ時間放置してはじめて現れるものなので、この点はあまり他のコーティングと差別化にはいたらないでしょう。

ただし、ガラスフロアコーティングに塩素薬品を原液のまま垂らして、その結果被膜が溶けてしまった場合、いずれの業者も無償で補修をおこなってくれないので、あるに越したことはないメリットとは言えます。

ちなみに他のコーティング方法との違いは、塗料成分ではなく硬化方法の違いから生じており、要するに「紫外線硬化だから」溶けないということになります。

つまり、ガラスフロアコーティング塗料であっても紫外線硬化させれば、同じように塩素に反応しない被膜ができるものと考えられます。

|高いグリップ性(滑りにくさ)を持つ

UVコーティングはフロアコーティングの中でも、抜群のグリップ性、いわゆる滑りにくさを発揮します。

これがペット、特に室内犬の床滑り防止や、小さな子どもあるいは年配者などの歩行時の関節負担の緩和、転倒の防止に効果的とされています。

このメリットに注目して、UVコーティングを選択した幼稚園・保育園、介護施設などの施工例も実際に多く存在します。

|豊かな光沢を持ち、ある程度任意にコントロールもできる

UVコーティングは原則的に厚い被膜を形成することで、豊かな光沢を発揮します。

この光沢こそフローリング表面をつややかに輝かせ、内観をより真新しく、手入れの行き届いた清潔な印象に見せることができるのです。

しかし、「否応なしに光沢が出てしまう」とも取れ、このような状況を好まない場合はデメリットにもなり得るでしょう。

どうしても光沢が出すぎてしまうことに躊躇するという方は、UVコーティングと同じように光沢の高いシリコンコーティングを選ぶと光沢度合いをある程度抑えることも可能です。

UVコーティングのデメリット

家のリフォーム

UVコーティングは高い能力を持つコーティングの種類ではありますが、メリットだけではなくデメリットも存在します。

具体的にどんなデメリットがあるのか、5つの項目をみていきましょう。

|価格が高額で選択肢が少ない

UVコーティングは専用の照射機が必要なうえ、塗料も種類・流通ともに少ないため他の種類のフロアコーティングと比較して、かなり価格が高いのがデメリットです。

さらに前述のとおり資機材が高く、パッと始められる施工ではないためにガラスコーティングなどと比べて扱う業者が少ない現状があります。

よって、より価格が安い優良なところを選ぼうと思ってもそもそも選択肢がほとんどありません。

実績と技術、不具合を確実に補償できる業者といえば、UVコーティングの場合E社かG社、もしくは片手で足りてしまう程度の業者しか存在していない現状があります。

|基本的に光沢が強く好まない場合は不向き

シリコンコーティングに比べれば、施工業者の技量などによってある程度は光沢が抑えられるものの、基本的には「厚膜で光沢が強い」のがUVコーティングです。

フローリング本来の手触りを活かしたい、あるいは光沢でピカピカ・ギラギラするのが嫌だといった場合には、UVは最適とは言えません。

特に濃い色・黒っぽいフローリング材の場合は光沢が顕著に表れ、鏡面のように周囲を映し出す仕上がりになってしまいます。

どうしても光沢が気になる場合は、建設会社あるいは住宅販売会社を通じてメーカーから自宅に用いられているフローリング材を取り寄せ、これをフロアコーティング業者に施工させて光沢具合を確認するという方法がおすすめです。

また、光沢が強ければ強いほど傷や汚れが目立つというデメリットもあります。

特に汚れに関しては、足裏などの皮脂や簡易モップに含まれる吸着剤が付着して、床面が白く曇ってしまうことがよくあります。

スリッパの使用を習慣付ける、こまめに拭き掃除をおこなうなどの工夫をすることで汚れの付着を抑えられます。

|UVコーティング特有の失敗・不具合が生じる可能性

照射機を用いるUVコーティングならではの不具合もあります。

代表的なものとして照射機を長時間、もしくは強い出力で当てすぎたことでフローリングを焦げ付かせ変色させてしまう「焼き過ぎ」が起こることがあります。

また、逆に照射の時間や出力が不足したことにより、コーティング剤が硬化していない「硬化不良」という状況が起こる可能性もあります。

特に前者はフローリング自体に影響が大きいため、程度にもよりますが実際に起きてしまうと深刻な状況になってしまいます。

|UVと錯誤させてシリコンコーティングなどを売りつける悪徳業者の存在

きわめて遺憾な事実ですが、UVコーティングが高額な価格であることにつけ込んだ悪質な業者が存在します。

彼らは商品名に「UV」とついていることを前面に出し、一般的なUVコーティングの相場よりも割安であることを強く訴えてくる傾向にあります。

最悪な過去の事例を挙げると、「サンプルだけはUVコーティングを用い、実際の施工はシリコンコーティングを行っていた」という事実が確認されています。

悪質業者からすれば「UVとは紫外線カット効果を示すものであり、UVコーティングと勘違いしたのは施主のミス」という言い分だそうですが、もはや詐欺そのものですね。

この時、サンプルはそのまま成分分析を試験機関にて行い、現場は建主を通じて現地でフローリングを1ピース預かり、同機関にて確認を行うことで状況の把握と業者の確認ができました。

UVコーティングに関しては「あまりに価格が安い場合、ニセモノの業者である」ということを念頭に、業者や商品の比較検討を行うことが望ましいでしょう。

|電気が通じてないと施工ができない場合がある

UVコーティングは硬化に紫外線照射機を用いますが、当然電気で動くために、未配備の状態では施工ができないケースがあるというのもデメリットです。

大手の業者は発電機なども自前で所有しており対応もできますが、そのような対策が行えない小規模業者の場合は、電気が通じてない状態だと施工自体ができません。

フロアコーティング施工のタイミングは、ほとんどの場合が入居直前で、その段階で電気が使用できないことは滅多に無いのですが、それでも実際に過去数件起こったトラブルであるため注意が必要です。

UVコーティングを検討する際には頭の片隅に入れておき、必要がありそうなら各所へ確認しておけばトラブルを避けられるでしょう。

UVコーティングの価格相場

フロアコーティング

UVコーティングは基本的にどんな業者が行うにしても価格、単価ともに高額です。

その理由はお伝えしてきたとおり、資機材の高さとそういった事情からそもそもUVコーティングを扱う業者が少なく、業者同士の価格競争があまりないことが挙げられます。

UVコーティングの相場としては1㎡あたり4,500円ほど、一戸建ての一般的な床面積135㎡あたりだと607,500円ほどとされており、価格が高額であることがお分かりいただけると思います。

まとめ

UVコーティングとは何かや、メリット・デメリット、価格について解説しました。

UVコーティングは硬化率や耐久性が高いことから、仕上がりを重視する方にとっては最適なコーティング方法なのかもしれません。

しかし、光沢が出すぎてしまったり、他のコーティング方法よりも価格が高額であることから、メリット、デメリットを知った上で適切な方法を選ぶことが好ましいでしょう。

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